HOT SANDWICH MAKERS CLUB_I’M FROM HUMAN Performance at Gorizia / Nova Gorica borderline

HOT SANDWICH MAKERS CLUB – I’M FROM HUMAN –
2025年
パフォーマンス
Around, Buzz Culture / GO!2025、ゴリツィア(イタリア)/ノヴァ・ゴリツァ(スロベニア)

「HOT SANDWICH MAKERS CLUB_I’M FROM HUMAN」は、2025年の欧州文化首都に選ばれたイタリアのゴリツィアとスロベニアのノヴァ・ゴリツァでのレジデンシープログラムに招聘された山口が、両都市の国境で行ったパフォーマンスである。

かつてひとつの都市だったゴリツィアは1947年に分断され、冷戦期には「鉄のカーテン」によって隔てられていた。2007年にスロベニアがシェンゲン協定に加盟したことで検問所は廃止されたが、わずか50メートルの間に、いまも異なる国家、言語、経済圏が並存している。

国境を示す鉄道の線路沿いで、山口は「I’M FROM HUMAN」という言葉がパンに刻印されるプレートを使い、ホットサンドを作った。スロベニア側でクランスカ・クロバサ(スロベニアのソーセージ)を焼き、イタリア側に移動してフリコ(イタリアのチーズ)と合わせ、ひとつのサンドイッチを完成させた。

通行人が好奇心や無関心の眼差しを向けるなか、国境という政治的な線と、食べ物を作るという日常的な行為が交差した。完成したホットサンドを食べることは、そのメッセージを文字どおり身体で消化し、自らの身体の一部にすることを意味する。異なる文化、言語、経済が隣り合うこの場所で、この最も身体的な方法によって、私たちが皆同じ人間であるというシンプルな事実を確かめた。

HOT SANDWICH MAKERS CLUB_I’M FROM HUMAN — サンドイッチの道具を携えてイタリア・ゴリツィィアの街を歩く山口累
HOT SANDWICH MAKERS CLUB_I’M FROM HUMAN — ゴリツィアとノヴァ・ゴリツァの間に残る、使われなくなった国境検問所
HOT SANDWICH MAKERS CLUB_I’M FROM HUMAN — 荷物を持って旧国境検問所を歩く山口累
HOT SANDWICH MAKERS CLUB_I’M FROM HUMAN — 国境を示す鉄道の線路のそばに坐り、調理の準備をする山口累
HOT SANDWICH MAKERS CLUB — パフォーマンスに使用した、イタリアで売られている American Tramezzino という名の食パン2袋
HOT SANDWICH MAKERS CLUB — 具材に使った、フリウリ地方の郷土料理「フリコ」(チーズとじゃがいも)のパッケージ
HOT SANDWICH MAKERS CLUB — 現地で購入した真空パックのソーセージ
ゴリツィア/ノヴァ・ゴリツァの国境にあるトランサルビナ広場(ヨーロッパ広場)、イタリア・EU・スロベニアの旗が並ぶ
イタリアとスロベニアの国境線を示す、石畳に埋め込まれた金属プレートのクローズアップ
HOT SANDWICH MAKERS CLUB — カセットコンロの上でホットサンドメーカーを使ってサンドイッチを焼く様子
HOT SANDWICH MAKERS CLUB — 国境を示すプレートの上で、焼き上がったホットサンドを手に持つ