スマホ1台旅

パフォーマンス、ビデオ、インスタレーション、2017年-

2017年より実践している、スマートフォン1台(海外旅行の場合はパスポートも)のみを携えて国内外を旅するパフォーマンス作品。この作品は、島国で育った日本人にとって大きな心理的障壁となる「国境」を、近所のカフェに行くかのような身軽さで超えていく。これまで上海、ロサンゼルス、ティファナ(メキシコ)を手ぶらで旅した。衣服、現金、充電器などといった旅の基本となる持ち物を一切持たないこのミニマルな旅では、現代のテクノロジーの活用と周囲の人々の助けが不可欠となる。山口はこの意図的な「無防備さ」によって、生まれる予測不可能な状況に身を委ね、それらに即興で応答する。

‘Traveling With One Smartphone’ From Tokyo to Shanghai, China, November 2017

‘Traveling With One Smartphone’ From Tokyo to Los Angeles, US, November 2017

‘Traveling With One Smartphone’ From San Diego, US to Tijuana, Mexico, December 2017

‘Traveling With One Smartphone’ WORKSHOP A collaboration with FUTURE GATEWAY, 2022, KDDI research atelier

《スマホ1台旅》

インクジェットプリント、世界地図にドローイング、作家本人のパスポート、2017年-
個展「流されずに流されていく」コートヤードHIROOガロウ(東京)

パスポートにはスマホ1台のみでのアメリカ入国に成功した2017年11月29日のスタンプが押されている。